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活動レポート

玉城ちはるの事後報告

命の参観日

調布市立若葉小学校(命の参観日)

昨年も同じ人権週間の期間に命の参観日に伺った若葉小学校!
なんとありがたいことに2年連続で呼んでもらいました。
終わったと同時に「あの来年のスケジュールをまた送ります!」と言っていただけました。
去年も聞いたから大丈夫かな?
と思いつつも、去年とは少し話を変え
多文化共生が元となっている、自分とは違う人を排除しない通常の「命の参観日」を前半30分と
残りは自分のメンタルヘルスケアができる「相談力」についてお話をしました。
驚いたのは全ての質問に挙手で答えてくれたのですが、
中には「食べ物を残すことは残飯を処理するにも二酸化炭素を排出してしまうので、地球にも優しくない、日本では年間600万トンも廃棄されている」と答えた小学生がいました!!
思わず「私は何万人と子供達に会ってきたけど、初めての回答です!素晴らしい」と言ってしまいました。
さらに素晴らしいと思ったのはスクールカウンセラーの相談数が劇的に多いこと。
そして、みんなどんな相談をしているかをみんなの前で手を上げて話すこともできるのです。
そう聞くと「そんなこと人前で話していいの? 問題のある子が多い?」などと感じた人がいらしたら
ぜひこの機会に少しだけ最後まで読んで
私の考え方も「こんな考え方もあるのだ」と感じていただきたいのですが、
コロナ前の2016年からずっと19歳以下の自殺率は上がっていて、
また新卒の3年以内の離職率も高く、そのままメンタルの不調を訴える人も多く、
まさにずっと若者が「生きづらさ」を抱えて、
一人で抱え込むこと、または不登校になって親子で抱え込むことが多くあります。
その一つの理由に スティグマが存在します。
大学でアンケートをとったときに
(現在の大学生は小学生の頃からスクールカウンセラーがいる)スクールカウンセラーや、カウンセリングは活用していないと8割の子が答えました。
ではなぜ活用しないのか聞くと
「死にたい人が相談するところだから」とか
「スクールカウンセラーと話したとかカウンセリングを受けたいというと親が心配するから」というのです。
そのために
相談しようと思った時には本当に死にたい直前、
または精神的に疾患を抱えるまでの状態ということが多いのです。
働いている方でも「メンタル疾患があるとなると転職に響くので病院はまだ行きたくない」とおっしゃった方もいます。
もちろん私のline相談だけで
解決へと向かわれるのならすごく良いのですが、
そのためにはもっと早い段階の
今まさに、会社で言われたことに傷ついたくらいの段階の
愚痴から吐き出せるように予防としてカウンセリングを受けたら良いと思います。
相談ができるというのはこれからの時代は
自分自身でメンタルヘルスのケアができる能力
「力」なんだよと子供達にも伝えました。
校長先生のお話では
「うちは相談が多くて自分の気持ちをきちんと言語化できる子が多いんですよ!それでカウンセラーも二人体制にしてもらっています!」
と笑顔で答えてくださいました。
この校長先生がいるから皆とても心身ともに元気で健やかなんだなと感じました。
いじめや相談件数は少ない方が良いと隠蔽するよりもしっかりと向き合い何が子供達にとって必要な資源なのかを見極め
カウンセラーさんも2人体制にしていくなんて、
なんて先を見ているかただと一人小躍りするほど嬉しかったです。
「私と同じ年齢の親は子供の時にカウンセラーなんていなかったから相談に行ったとかいうと
過剰に『何かあったの?』と心配してきたりすると思うけど、
それは私たちがまだあなたたちほど今の多様性の時代に追いついていないだけだから全く気にしないでね。
相談ができるというのはとても大事な能力ですから」
と最後にお伝えしました。

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